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空中庭園 角田光代
評価:
角田 光代
¥ 500
(2005-07-08)
Amazonおすすめ度:
家族の肖像
秘密ごとは他人には言わないから永遠にわかりません
総てを吐き出すということ
JUGEMテーマ:読書


5人家族と愛人、トータル6人の視点から描かれる物語。

シンプルなようで複雑な六角形。


似たような感じの物語で村上龍さんの最後の家族

が家族を題材にして、4人それぞれの視点で描かれています。

その物語と比べて、この本は

なんだか、とっても・・・・

暗いたらーっ


一見明るそうに見えるのだけど

心の底がとっても暗い感じ。



秘密


なんだか、秘密というものをとても考えさせられた1作です。

だれにだって秘密はある。

どんな親しい人にも言いたくないこと。

いや、むしろ、親しい人だからこそ言いたくないこと。


秘密がない


その理想と現実。読んでいて苦笑?複雑?

なんとも表現できない気持ちになりました。

知らないほうがいいこと、言わない方がいいことも

きっとあるんだろうな、なんて事も思ったりノーノー



それぞれの物語をつなぐキーワードにもなってる、

ラブホテル、ディスカバリーセンター(ショッピングモール)

がとっても効いていて

角田さん、ほんと物語うまいな〜なんて

ことをふと思ってしまったほどでした。


人の内面


を描くのが本当に上手だな

と尊敬しています。


家族の有り方、それぞれの秘密、

考えさせられた1冊でした。
| selectbook | 角田光代 | - | - |

対岸の彼女 角田光代
評価:
角田 光代
¥ 540
(2007-10)
Amazonおすすめ度:
少女、大人、の友情
人間の距離感
ナナコの言葉
JUGEMテーマ:読書


直木賞受賞作、キャリア女性と専業主婦

そんなうわっつらな言葉だけでは

この本の内容は語りつくせません。


同年齢のキャリア女性、主婦。

それぞれの葛藤。。。

その点は、林真理子さんの満ち足りぬ月と同じテーマです。

でもこの本には恋愛は出てこない。


それより、

女の友情

これが多く描かれている。



若かれしころの友達。

昔の友達とは、今から出会う友達とは

全然違った、友情関係があった。

今からの出会いでは、あんな友情は生まれない気がする。

若かったからこその不器用は、一生懸命な友情関係。

ふと、思い出させてもらいました。



大人になって対岸に居るような気がする旧友。

でも同じような心の葛藤なり不安なり何なりを

抱えているかもしれない。

そんな
「対岸の彼女」
との友情を

また、いまから、大切にはぐくみたい。

この本を読んで、そう感じました。


心に刻まれた1冊ですポッ
| selectbook | 角田光代 | - | - |

愛してるなんていうわけないだろ  角田光代
評価:
角田 光代
中央公論新社
¥ 580
(2000-03)
Amazonおすすめ度:
この値段でこの内容は・・・お得です。(笑)
作者の感情表現に惹かれました。ストレートな感情表現がいいですね。
著者に共感。共に元気が出ます。
初エッセイ集復刊。

ということでタイトルもそそられカバーも素敵な1冊。


が・・・初エッセイだけあって

なんだか若々しい感じです。

エッセイ全体の勢いが若いな〜という感じ。


それは本人も、本書収録の「マイニチ」で述べています。

このエッセイの中にいる「私」と

今現在ここでワープロの前にいる「私」には

10年という時間が流れている


と。


これは10年前の私のマイニチだと。


しかし10年前から角田節は健在ですね。

好きの勝ち負けや

自分の人生にありがとうと頭を下げること


若い角田さんだからこそ、直接的で

なんだか、若さ特有の勢いのあるエッセイがまた楽しめます。


(現在の大人の角田節をお求めの方には向かないかもしれませんが。)


今までの10年、これからの10年をふと考えてしまう1冊でした。


この本で1番好きな1節は以下。

わたしたちは、心をもっているから、ちょっとした出会いなら消すことは簡単だ。

・・・

嫌なものもももらったけどいいものもくれた人

その人との出会いは無闇に消したくはない。

かつて少しでも好きだった人なら、なおさら。
| selectbook | 角田光代 | - | - |

だれかのいとしいひと 角田光代
評価:
角田 光代
文藝春秋
¥ 580
(2004-05)
Amazonおすすめ度:
ドラマより現実の方がドラマチック
ドラマチックな展開ではないけれど
いとしさの色々なかたち
JUGEMテーマ:読書


8つの短編集なので

これ好きだな〜とそれぞれ居心地の良さを

感じる作品に出会えそうな1冊。


どれが好きと聞かれたら

誕生日休暇が私は楽しめました。


人生と結ばれている、風船の糸をプツリ

と切ってしまう


この感じが私は好きだったので。

当たり前、こうなるべき

そう思っていた自分が思わぬ方向に進む瞬間。


これも何かの縁、と思いその人生を楽しむ自分。

そんな瞬間が、好きです。



読んでいるときは、淡々と読んでいましたが

それぞれが個性的で、読み終わった後タイトルを

見ても後読感を思い出せる作品ばかりです。


普通そうで普通じゃないような。

こんな時、ありそうでなさそうな。

こんな関係、ありそうでなさそうな。


なんだか心に残ってしまう、

そんな1冊でした。
| selectbook | 角田光代 | - | - |

Presents プレゼント 角田光代

Presents 角田光代

そういえば「名前」ってのは親からもらったプレゼントなんだな・・・

「うに煎餅」を選んでくれる男のよさがわかったのは最近のことだな・・・

プレゼントという視点から女性の一生を描いています。

私にはまだわからない贈り物もありますが

人生のその地点にきたら物語の重み

そのプレゼントへの重みを違ってくるんだと思います。

また数年後に読み返してみたい1冊です。

いちばん心に残っている贈り物って

豪華なものや形のあるものでもなく

心の奥深く「記憶」に残っているものなのかな

と感じさせられました。


1 名前 2 ランドセル 3 初キス 4 鍋セット 5 うに煎餅 6 合い鍵

7 ヴェール 8 記憶 9 絵 10 料理 11 ぬいぐるみ 12 涙

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