スポンサーサイト
一定期間更新がないため広告を表示しています
| スポンサードリンク | - | - | - | |
|
PROFILE
|
空中庭園 角田光代
JUGEMテーマ:読書 5人家族と愛人、トータル6人の視点から描かれる物語。 シンプルなようで複雑な六角形。 似たような感じの物語で村上龍さんの最後の家族 が家族を題材にして、4人それぞれの視点で描かれています。 その物語と比べて、この本は なんだか、とっても・・・・ 暗い。 一見明るそうに見えるのだけど 心の底がとっても暗い感じ。 秘密 なんだか、秘密というものをとても考えさせられた1作です。 だれにだって秘密はある。 どんな親しい人にも言いたくないこと。 いや、むしろ、親しい人だからこそ言いたくないこと。 秘密がない その理想と現実。読んでいて苦笑?複雑? なんとも表現できない気持ちになりました。 知らないほうがいいこと、言わない方がいいことも きっとあるんだろうな、なんて事も思ったり それぞれの物語をつなぐキーワードにもなってる、 ラブホテル、ディスカバリーセンター(ショッピングモール) がとっても効いていて 角田さん、ほんと物語うまいな〜なんて ことをふと思ってしまったほどでした。 人の内面 を描くのが本当に上手だな と尊敬しています。 家族の有り方、それぞれの秘密、 考えさせられた1冊でした。
対岸の彼女 角田光代
JUGEMテーマ:読書 直木賞受賞作、キャリア女性と専業主婦 そんなうわっつらな言葉だけでは この本の内容は語りつくせません。 同年齢のキャリア女性、主婦。 それぞれの葛藤。。。 その点は、林真理子さんの満ち足りぬ月と同じテーマです。 でもこの本には恋愛は出てこない。 それより、 女の友情 これが多く描かれている。 若かれしころの友達。 昔の友達とは、今から出会う友達とは 全然違った、友情関係があった。 今からの出会いでは、あんな友情は生まれない気がする。 若かったからこその不器用は、一生懸命な友情関係。 ふと、思い出させてもらいました。 大人になって対岸に居るような気がする旧友。 でも同じような心の葛藤なり不安なり何なりを 抱えているかもしれない。 そんな 「対岸の彼女」との友情を また、いまから、大切にはぐくみたい。 この本を読んで、そう感じました。 心に刻まれた1冊です
愛してるなんていうわけないだろ 角田光代
ということでタイトルもそそられカバーも素敵な1冊。 が・・・初エッセイだけあって なんだか若々しい感じです。 エッセイ全体の勢いが若いな〜という感じ。 それは本人も、本書収録の「マイニチ」で述べています。 このエッセイの中にいる「私」と 今現在ここでワープロの前にいる「私」には 10年という時間が流れている と。 これは10年前の私のマイニチだと。 しかし10年前から角田節は健在ですね。 好きの勝ち負けや 自分の人生にありがとうと頭を下げること 若い角田さんだからこそ、直接的で なんだか、若さ特有の勢いのあるエッセイがまた楽しめます。 (現在の大人の角田節をお求めの方には向かないかもしれませんが。) 今までの10年、これからの10年をふと考えてしまう1冊でした。 この本で1番好きな1節は以下。 わたしたちは、心をもっているから、ちょっとした出会いなら消すことは簡単だ。 ・・・ 嫌なものもももらったけどいいものもくれた人 その人との出会いは無闇に消したくはない。 かつて少しでも好きだった人なら、なおさら。
だれかのいとしいひと 角田光代
JUGEMテーマ:読書 8つの短編集なので これ好きだな〜とそれぞれ居心地の良さを 感じる作品に出会えそうな1冊。 どれが好きと聞かれたら 誕生日休暇が私は楽しめました。 人生と結ばれている、風船の糸をプツリ と切ってしまう この感じが私は好きだったので。 当たり前、こうなるべき そう思っていた自分が思わぬ方向に進む瞬間。 これも何かの縁、と思いその人生を楽しむ自分。 そんな瞬間が、好きです。 読んでいるときは、淡々と読んでいましたが それぞれが個性的で、読み終わった後タイトルを 見ても後読感を思い出せる作品ばかりです。 普通そうで普通じゃないような。 こんな時、ありそうでなさそうな。 こんな関係、ありそうでなさそうな。 なんだか心に残ってしまう、 そんな1冊でした。
Presents プレゼント 角田光代
そういえば「名前」ってのは親からもらったプレゼントなんだな・・・ 「うに煎餅」を選んでくれる男のよさがわかったのは最近のことだな・・・ プレゼントという視点から女性の一生を描いています。 私にはまだわからない贈り物もありますが 人生のその地点にきたら物語の重み そのプレゼントへの重みを違ってくるんだと思います。 また数年後に読み返してみたい1冊です。 いちばん心に残っている贈り物って 豪華なものや形のあるものでもなく 心の奥深く「記憶」に残っているものなのかな と感じさせられました。
7 ヴェール 8 記憶 9 絵 10 料理 11 ぬいぐるみ 12 涙
|
CATEGORIES
ARCHIVES
SELECTED ENTRIES
OTHERS
|
(C) 2024 ブログ JUGEM Some Rights Reserved. |